#2012年、僕は。
- toshiki tobo
- 2021年11月21日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年11月26日
暑いのか寒いのかよくわからない時期を過ごしていた僕たちに
ようやく冬の訪れを感じさせる気候になってきた。
暖かくとも半袖一枚で外に出られるほどではなく、
マフラーやロングコートが自然と手に付くようになった。
冬の訪れを感じさせるこの時期は
毎年2012年がやってくる。
受験生だった頃の僕が蘇ってくる。
センター試験2ヶ月前を切ったころ
僕は半ベソをかきながら机に向かっていた。
模試の結果に一喜一憂し、得て不得手もぐちゃぐちゃで、
ただただ、憂鬱な気持ちで毎日を過ごしていた。
担任に訳のわからないことを言われ、
大人って最低な生き物だと思っていた頃。
誰も関わるなと言わんばかりに不機嫌に過ごしていた頃。
そんな頃を毎年思い出す。
あの頃を思い出しては切ない気持ちになる。
なんてうまくいかない人生なんだと
17歳は辟易していた。
そうした辛い思い出が、
ひとつふたつと記憶の水面に落ちてゆく。
裏腹に、落ちた雫の波紋は
なぜか温かい記憶を頭の中に広げる。
お母さんが毎日お弁当を作ってくれたこと。
遅くに帰ってもご飯を作って待っていてくれたこと。
通っていた個人塾の先生がどんな僕も責めなかったこと。
取り立てて褒めることもしなかったけれど、
前進していることはきちんと目を見て教えてくれた。
学校帰りに寄っていた市立図書館には
すでに受験を終えていたかいしやそうたろうがいたし、
学校ではゆかんちょが数学を教えてくれた。
ヴィジュアル系に没頭していた高校時代、
結局ラルクが僕の支えになったし、
センター試験までのカウントダウンをする
YouTuberを毎日楽しみにしていたりもした。
11月から3ヶ月連続で車にぶつけられたのも思い出した。
なぜか担任に怒られた。
全部巻き込まれただけなのに。
原付通学の多い山梨で僕はある意味地獄を見た。
担任は大嫌いで、今もずっと嫌い。
これからもずっと嫌いだと思うし、
2度と許さない。
顔も名前も忘れない。
だけども僕の2012年は悪いことばかりではなかった。
当時の友達は今も友達でこれからも友達。
お母さんの作ったご飯を決して忘れはしないし、
謎めいた塾の先生が与えてくれた言葉は
魔法みたいだったことも忘れない。
僕は大人になってしまった。
2012年を毎年思い出しながら歳をとっていくのだろう。
2012年は僕を大人にするための通過儀礼なのかもしれない。
心を大人にするためのね。
今日も遊びに来てくれてありがとう。
シュウマイのタネをつくりすぎた。
冷凍しようにも冷凍庫にはすでに野菜を詰め込んでしまっている。
無理をしながら"おいしい"をたいらげ
酸いも甘いもの飲み込んで、
ブルーマンデーを僕は迎える。
それでは、また明日。
お粗末様でございました。

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