#雨の香り
- toshiki tobo
- 2021年7月29日
- 読了時間: 1分
出張帰りの新幹線の中で、急に鼻を、
雨の日のあの土のような香りが通った。
外を見たら雨が降っていた。
何とも不思議なものだ。
誰に教わることなく自然と覚えた雨の日の香り。
雨の日は苦手だがこの香りは好きだ。
土の香りなんだけど、その香りには
湿っぽさと、憂いと、純粋さが含まれているような
そんな気がする。
香りに付帯しているものに
僕の心は動かされているのかもしれない。
雨上がりの街の空気はすこし澄んだように感じる。
そういう視覚からの情報も
香りに結びついているのかもしれない。
どちらかと香りには敏感な方というか過敏な方で
その土地や、ひとや、モノを香りで覚えていたりする。
視覚的に記憶することよりもしかしたら多いかもわからない。
僕にとっての雨の香りはそんなところだろうか。
それ以下でもそれ以上でもない。
そんなところなんだ。
今日も遊びに来てくれてありがとう。
京都から東京へ戻る社内。
名古屋を過ぎたあたりで雲が軽くなってきた。
あんなに濃かった雨の香りもわずかに感じるのみとなった。
束の間の出来事だった。
それでは、また明日。
お粗末様でございました。

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