「間」で揺れる言葉たち
- toshiki tobo
- 2021年2月6日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年2月26日
言葉集めが趣味みたいなところがあって
自分の気持ちにどの言葉を着せてようか
よく悩んでいる。
簡単な言葉やよく使う言葉でも
調べてみることによって
新たな発見があったりする。
「ヲタク」という言葉を聞いて久しいが
ここ10年ぐらいでたちまち世間に浸透した。
恐らく多くの人の耳に「ヲタク」がお邪魔したのは
ドラマ「電車男」が最初だったのではないだろうか。
ドラマ内では、「ヲタク」は
「何かに熱狂的にのめり込んでいる人」を
さしていたような気がする。
少し後になって言葉の解釈が少し限定的になり、
秋葉原のアイドル好きの人のことを
おもに「ヲタク」と言うようになったような気がする。
これが現在の「ヲタク」の原型なように思われる。
ヲタクは長年「きもい」存在であり、
ヒエラルキーの最下層に位置していた。
しかし今はどうだろう。
アキバ系アイドルが陽の光を浴びるのとともに
ヲタクの認知度もはみるみる上昇した。
それだけに留まらず、誰でも自分を「~ヲタク」と
自称するようになった。
どえらいイケメンや美人も平気で使う言葉になった。
これは単にブームではなく、
「ヲタク」が積み上げた努力の結晶だ思う。
世の中には一方にとって自然でも、
他方にとっては不自然で違和感のある言葉は
まだまだある。
情報をアップデートしていても
正直追いつくことは難しい。
だから時々言葉に対して偏見をもってしまう。
友達に聞いたりやネットで調べたり
できる限りのことはしている。
言葉は時代と共に形をかえてゆく。
受け入れられるか否かは
僕たちの手に委ねられている。
言葉は「間(はざま)」で揺れ動いている。
中間管理職のようだ。大変だ。
学生時代、先生がくれた忖度まみれのメールを
載せておく。
揺れ動かされた言葉が押し詰められて僕の元に届いた。
そして僕の心は揺れ動いた。
お粗末様でございました。

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