#また今日も集まって
- toshiki tobo
- 2021年8月29日
- 読了時間: 3分
先週の月曜、誕生日を迎えた。(まだ言ってる)
当日、会社の後輩に「実は話があるんだけどさ…」と切り出し
誕生日であることを自慢げに話した。
そしたらお昼にお菓子を買ってきてくれた。
後輩の鏡だ。素晴らしいね。
しかし、なんともおこがましい。
が、長いものには巻かれなさいと僕は諭すのであった。
一昨日、どうしても祝いたいというリクエストを受け、
仕方なしに幼なじみのありさと桃子に祝ってもらうことになった。
わざわざまた僕の家に来てくれるとのことだった。
桃子は学校帰り、本厚木から1時間30分かけてやってきた。
ありさはいつもの如く遅れてやってきた。
でも、これはプライベート。遅刻じゃないよ。
僕のリクエストでモスバーガーをUberした。
桃子はケンタッキーを買ってきてくれた。
本厚木で。
桃子は僕の家に着くやいなやオーブントースターにチキンを並べ始めた。
ありさを待っている小一時間、ももこはずっと騒がしかった。
「お腹が空いた、お腹が空いた」と聞かないもんだから、
先日買ったちょっといい食パンを分け与えた。
そしたら今度は「おいしい!おいしい!」と
かえって元気になってしまった。
失敗した。
この夏は祭りのない夏だと思っていたがそれは間違いだった。
桃子がいれば祭りが始まる。
迫力はあれだ、ねぶた祭。
ありがとう。
Uberを待っている間、3人でケンタッキーを貪るように食べていた。
桃子が「ケンタッキーてファミチキと違うんだね」といった。
それにありさも同調していた。
「そうだよね」とつい言いそうになった。
いや、待てよ。そんなわけがない。
口に出したから出さなかったかは覚えてないけど、
ファミチキとケンタッキーが同じわけない。
桃子はファミチキのあのもたれるような
脂っこさを想像していたようだけど、
ケンタッキーてそれに比べると案外さっぱりしている。
ゆえにすぐ食べきってしまって残念そうな顔をしていた。
ケンタッキーを食べ終わったあたりでUberが来た。
久々のモスは飛ぶほど美味だった。
美味しんぼができてしまうほど美味だった。
別にしたわけでもないけど。
叶恭子にいわせれば「やはり、どういうことです」
というところだ。
で、暇をしている女将をまた呼んだわけだ。
女将は今妹のスズとすんでいる。
女将とスズは気持ちが悪いくらい仲がいい。
そしてふたりとも騒がしい。
この人たちが集まると絶対にアイだのコイだの
始まるわけなんだけど、
いつも大体同じ話をしているような気がして
内容は忘れてしまった。
でも、まんざらでもない。おもしろい。
で、さらに小一時間立ったところで
桃子とありさがあからさまに怪しげに部屋を出て行った。
そして、何やらこそこそとし始めた。
「あ、これはケーキだ」と完全に確証した。
そう思うやいなや、電気が消され、
ふたりが歌をうたいはじめた。
が、暗闇でふたりが近づいてくるだけで
よく見えない。
「ごめん!ろうそくは、ない!」
がはははははは。
じゃ、なんで電気を消した!?
そう、これが僕の幼馴染なんだ。
お察しのとおり、この通りだ。
一応「早くろうそく消して!」といわれたので
何もない空間に息を「ふ~」と吹いた。
とんだ茶番だ。
バタバタと着て、バタバタと帰っていった。
ありさはお手紙とかわいいプレゼントをくれた。
手紙はいいね。とても嬉しい。
桃子からも待ってるね。
今日も遊びに来てくれてありがとう。
誕生日のお祝いは年中受け付けているよ。
遠慮しないでね。
それでは、また明日。
お粗末様でございました。

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