先達からの贈り物
- toshiki tobo
- 2021年3月8日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年3月13日
2月の終わりにdaftpunk(ダフトパンク)が
ひっそりとその28年にもおよぶ活動に終止符を打った。
彼らの音楽は素敵な音楽の一つとして
ある人から譲り受けたものだった。
譲り受けたなんて言うと
すごく大層に思われてしまうね。
"僭越ながら"譲り受けた。
形だけでも一応へりくだっておくことにする。
彼らの音楽をきっかけにフレンチテクノを
聴き漁り、ロックやファンクのカッコよさを
新ためて知ることができた。
数年前にCHANELのショーで楽曲を使われたときは
全身に鳥肌が立ったのを今でも鮮明に覚えている。
宇宙をテーマにしたショーの中で
"contact"という楽曲が使用された。
アポロ17号の交信音声のイントロから始まる同曲は
実に壮大でテクノとドラムが空間を駆け巡る。
ショーの演出も相まって興奮冷めやらぬ感動を覚えたのを
しっかりと覚えている。
そして今日エヴァンゲリオンを見てきた。
これも先達に譲り受けたものの一つである。
教えてくれたその方は当時真っ赤な自車を
ブイブイに乗り回していた。
まさに僕らの"2号機"だった。
今や一児の母となった。
僕は今回の上映を本当に心待ちにしていた。
8年間待ち焦がれていた。
何度も何度も延期の情報が耳に入り
そのたびに落胆した。
「もしかしたらもう2度と見られないかもしれない」
そんな風にも思っていた。
初日のチケットを何とか手に入れ
今日無事に見終えることができた。
延期の理由は見てよくわかった。
これだけのものを作ったのだ。
本当に素晴らしかった。
人の心は難しく、煩雑で、よくわからない。
絡み合った電源コードのようなものだ。
でも、誰かの手助けでそれはいつか
ひとつひとつほぐすことができるかもしれない。
実は簡単にほぐすことができるのに
めんどくさがってそのままにしているときもある。
意味深な言葉で核心をついたようなことを
綴ってみたが、実際内容に関しては今回もよくわからなかった。
エヴァはそういうものだ。永遠の中学2年生なのだ。
時々、人から教わったなんてことないものが
人生の宝物になったり、人生に大きな影響を及ぼしたりする。
教えてくれたその人よりも
熱狂してしまったりなんてこともある。
どんなものでも人から生み出されたものには
思い、すなわち"心"が宿っている。
その心をこれからも大切に受け継いでゆきたいと思う。
お粗末様でございました。

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