#地球最後の日
- toshiki tobo
- 2023年4月6日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年4月7日
3月に2回も家の鍵を落としました。そして2回も鍵の解錠の依頼をしました。初回は3万円、その次は個人業社に依頼をし1万8千円。勘弁してほしいです。業者の手にかかれば、ものの5分で鍵があくものですから、余計にやるせない気持ちが込み上げてきます。数日は出費の額が頭から離れず、というよりも頭を席巻し、どうにかしてその出費がしかたのないことで収まるように思考を巡らせるはめになりました。今日も今日とて、ままならない人生です。
今月に入ってからは悪夢を見る回数が急激に増えました。2〜3日前に見た悪夢は、これまでで最も怖い夢でした。うなされて目覚めたときには、もう充分に朝日の差し込む時間だというのに、怖くて怖くて頭まで布団を被り、きつく目を瞑らずにはいられませんでした。ホラー小説ばかり読んでいるわけでも、ヨガスタジオに“アレ”がいるよと言われたわけでもなく、きっとそれは根源的に僕の中に潜む何かに対する恐れなのかもしれません。
とはいえ、最近はとても穏やかな気持ちで過ごしています。不安定なところでも安心できる方法を心得始めたためでしょうか。嫌なことが起こっても引きずることが極端に減りました。もちろん例外はありますが。寝て起きてちょっと美味しいものをたらふく食べれば、次へのステップへ身軽に進めるような気の持ち方ができるようになりました。よい兆しです。思い上がりだったとしても嬉しいことです。やりたいようにやったもん勝ちです。
さて前置きが長くなりましたが、もしも今日が地球最後の日だったらどんな1日にしたいのかを年に数回考えます。好きなことを好きな場所でしたいと思うのは変わらずなのですが、最近はより多くの人を集めて運動会をしたいと思っています。
まず朝はリッツカールトンの目覚めからはじまります。ルームサービスでクロワッサンとパンオショコラとオレンジジュースを頼むのですが、それだけでは当たり前に足りないので、納豆ご飯とお味噌汁、焼き鮭とはちみつ梅を頼みます。ボルテージと血圧が上昇してきたところで、すき焼きと山菜の天ぷらも食べられたら嬉しいです。リッツカールトンへは行ったことすらありませんが。
そしたら移動し、本日のメイン、運動会です。海を臨み、桜咲く、大きなグラウンドで、体育着(僕の地元では体操着ではなく体育着でした)を着て皆でがむしゃらに動き回ります。観客席の方では、それはもう好き勝手に。桜が咲いているので花見半分、観戦半分の状態で、ボードゲームや手押し相撲、大縄なんかをやっていても楽しいですよね。桜が欲しいので4月頭の運動会ということになります。しかし、寒いのは嫌なので困っています。放送席は友近とアンミカ先生にお任せします。
終わったらみんなで街中華へ食べに行きます(ここでは、友近とアンミカ先生はいません)。青島ビールをグッと飲み干し、ラーメン、チャーハン、エビチリ、麻婆茄子なんかを馬鹿の一つ覚えみたいに「うまいうまい!」言いながら口の中へ流し込みたいです。酒飲みではないので、お腹をいっぱいにすることがここでのミッションです。
最後は旅館の大広間でカラオケ大会です。伊東あたりがよさそうです。浴衣は動きにくいので健康ランドで支給されるような上下セパレートのダサいハイビスカス柄の甚平を着て、みんなでマツケンサンバをします。僕は好みに偏りがあるので、おそらく5回はマツケンサンバです。疲れたところで、ケータリングで来てもらった(夢の)コールドストーンの出番です。恋のマイアヒでストロベリーチーズアイスを作ってもらいます。ひとしきり飽きたら、スリッパ卓球をし、枕投げをし、布団へはいったら暗い部屋で人狼をします。もう眠い、寝落ちをしそう、というタイミングで、みんなに感謝の言葉を伝えるものの、みんな先に寝てしまってようで、「なんでやねん」と慣れないツッコミを空中に放ち、夢のような1日とともに眠りに入ります。そして、地球最後の日を終えるのです。
欲張りだと思います。アレもコレもソレもドレも、全部、まるっと、漏らすことなく詰め込みたくなるのは、貧乏性のせいでしょうか(いいえ、だれでも)。最後の日ぐらい時間を忘れて目一杯、力一杯、精一杯、泣き笑いをとっ散らかかせて、ぐしゃぐしゃな顔で、体をよじらせながら大声を出したいものです。夢のような幸せをみんなと一緒に過ごしたいのです。みんなで同じことをするというより、その場で各々が顔をひしゃげて笑い転げながら、好きなことをしてくれさえすればいいのです。大筋のスケジュールさえ共にしてもらえればそれでいいのです。
こういうことばかりを考えています。
厚かましく、おこがましいと思われた妄想が文字に起こすと幼児向けの絵本のような仕上がりになってしまった今日の僕の備忘録でした。

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