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#奪われた幸せと呪い

  • 執筆者の写真: toshiki tobo
    toshiki tobo
  • 2021年8月8日
  • 読了時間: 2分

悲しいニュースは尽きぬもので

昨日も恐ろしいニュースが目に入ってきた。


「誰でもよかった」

そう話した男は、逃げ場のない電車内で、

人に刃物を向けた。


しかし、実際には

「幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思った」

そう話したという。


呪いだと思った。

この男は人の人生に呪いをかけた。

そして、自分の人生にも呪いをかけた。


不幸な境遇にあるとき、人の幸せは眩しく見える。

誰にでもある嫉妬。

だが、行き過ぎるとそれは過度な偏見や憎悪を生み出す。


誰もが幸せであっていいはずである。

幸せになりたいと願えば、誰でも。


一見幸せそうに見える人でも、実はそうでもなかったりもする。

毎日幸せだというあの人の幸せは、努力の末に手に入れた幸せかもしれない。

その幸せを奪う権利なんて誰にもないんだ。


だが、この男は一瞬で奪った。

永久かもしれない。

奪われた幸せは2度と戻ってこないかもしれない。


納得がいかないのは女性を狙った犯罪だということ。

また、女性が標的になっていたんだ。

この男は平気で差別もしていた。


この国に根強く男女差が存在していることが浮き彫りになった。

性差はないと刷り込まれたこの国で

実際には男性に特権が存在している。


電車は女性にとって辛い側面の多い乗り物だ。

妊婦を狙った事件も多い。

平等に使用を許されているこの乗り物では

実際には女性は明らかな弱者なんだ。

手すりの位置を見ても、多くの女性から見て到底使いやすいとは言い難い。

朝の満員電車の中は男性専用車両と言わんとするばかりの空間に近しい。

だから、あくまで彼女たちの権利や尊厳を守るために専用車両が存在する。


特別なんじゃない。

そうすることで初めて平等になり得るかもしれないんだ。

でもまだ平等には程遠い。


基準が異なるものを、同じものさしではかってはいけない。

ダブルスタンダード。

もっと学ばなければいけない。


今日も遊びに来てくれてありがとう。

治し方を知らないのにどうして壊すのだろう。

解き方を知らない呪いをどうしてかけるのだろう。

悲しいニュースいつになったら尽きるのだろう。

それでは、また明日。


お粗末様でございました。






 
 
 

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