top of page

#手をつけては

  • 執筆者の写真: toshiki tobo
    toshiki tobo
  • 2021年12月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:2023年1月2日

実家でじっくり過ごすのは久しぶりだ。

ちょこちょこ帰りはするが長くて3日。

今回は9日も実家で過ごす。


中途半端に漫画を読んだり、

鍵盤に手を置き弾けなくなった曲を練習しなおしたり、

面白くもないテレビ番組を眺めたり、

石油ストーブの前で足を伸ばしてみたり、

そんなことをしていたら4日が過ぎた。


ぼちぼち外へは出ている。

今日も電車に乗って甲府へ行ってきた。

1時間に2本しかない中央線。

父の運転で慌てて駅へ向かう。


甲府の駅に人はまばら。

休みに入った中高生が楽しそうに横切る。


甲府の街をひとり歩く。

とりあえず岡島(山梨唯一のデパート)へ向かう。


一通り全ての階を見て周る。

ラルフローレンにはいつもの店員がいる。

元気すぎる松任谷由実みたいな人。

怖いからそそくさと通り過ぎる。


ロクシタンでフィグ(いちぢく)のクリームを見つけて買う。

すごくいい香りだったから。


小洒落た喫茶店はどこも人でいっぱいだった。

駅ビルのタリーズへ入る。

フリースポットWi-Fiに30分手こずる。

疲れてぼうっと過ごす。


県立図書館へ向かう。

大嫌いだった高3の頃の担任がいるときいたから。

探せども見つからない。

顔もよく覚えてない。

嘘。はっきり覚えている。


一通り本のタイトルを眺めてみる。

学生時代の研究分野あたりで足を止めてみる。

当時ほどの熱量はないことがわかった。


絵本のコーナーでも一通りタイトルを眺めてみる。

何も感じない。

情報量が少し多い。


17時52分の電車に間に合うように駅へ向かう。

電車の中には日常があって、誰を見ても何も感じなかった。


年末は本当に独特。

口からは紋切り型の言葉が山ほど出るけど

そこに気持ちはあまりない。

薄らと質素な色味がのっているけど

覚えているような色はない。


来年も再来年も、この先ずっと

こんな年末になるかもしれないし

ならないかもしれない。


今日も遊びに来てくれてありがとう。

家にある花男は11巻だけ欠けている。

いつからなくなっていたかは分からない。

11巻だけなんでないんだろう。

完全版なのに不完全。

早く穴埋めしなきゃ。

それでは、また明日。


お粗末様でございました。




Comments


bottom of page