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永遠の待ち時間問題

  • 執筆者の写真: toshiki tobo
    toshiki tobo
  • 2021年1月11日
  • 読了時間: 3分

待ち時間が好きとか嫌いとか、そういうことではなく。

「その待ち時間、どこ見てる!?」が今日の主題。


視線をどこに向け、何を思い、何をしているのかシェアしたい。

これこそ雑記記事なのかと思ったりなどしている。

で、今日の記事は3分かかるらしい。


大きく悩む待ち時間が2つある。

「道路の信号待ち(横断歩道)」と「電車待ち」だ。

今日は前者について備忘録を残したく、よろしくお願いいたします。


昨夏、久方ぶりに眼下へ行ったところ新しいコンタクトレンズが処方された。

ちょっといいやつ。UVカットもしてくれるという優れものだとか。

明るさに応じてレンズの色が変化する。

その上レンズの度数も変わった。


そしたら得てずして世界がはっきり見えてしまった。

今までぼんやりしていた見えなくてよいところまで

なかなかはっきり見えてるようになってしまった。


それゆえ、対岸だった横断歩道の向こう側が

対面にまで接近してしまったのだ。

毎日タイマンを張らざるをえなくなってしまったのである。


信号待ちのとき、今までは特になにも考えてはいなかった。

強いて言えばどう歩けば人とぶつからないか。

しかし今はそうはいかない。待ち人を務めるのは簡単ではない。


まずはポジショニングだ。

集団に埋もれると、周囲が気になる。

猫背、スマホ、すり減った靴のかかと、ポニーテールの位置、マスクの柄。


このままでは危険だ。(何がだ)

必ず集団の後方に位置をとる。


続いて目線だ。

基本的には右上を眺めている。

まるで目線のその先で何かが起こっているかのように。

(実際は雲を眺めているか、マンションの洗濯物を物色したりなどしている)

または横切る車の車中を目で追っている。

(何も記憶には残っていない)


最後に何をするかだ。

基本的には仁王立ちをしている。

極力動かない。来るべき未来を見据え心を整える。

(マスクから湯気があがるのを抑えたい)

鞄を持ち換えたり、イヤホンの位置を整えたりのみ行う。

下手に動くと敵に足元をすくわれる気がして危険だ。(敵とは)


信号の色が変わり、ようやく前進する。

しかし勝負は終わっていない。ここでも用心を欠かしてはいけない。

下手にでしゃばると、靴や肩が削られ、二度とリングに立てない体となる。(リングとは)

おまけに心もズタズタだ。これではお話にならない。

ゆっくりと吟味をして横断歩道の足を歩く。

または、誰かの背中に位置取ることが鮮明だ。

(待ち時間の間にルート検証しておくと尚良)


結局待ち時間だけではなく、横断歩道の渡り方も含めたシェアになってしまった。


朝の時間はどうしても足早になる。

皆急いでいる。でもなぜに。

ぶつかって、いらだって、どうしたっていうのだ。


赤ん坊と目があったら微笑むぐらいの余裕が欲しいし、

必要な人に席を譲る道徳心を育みたい。

しぼんだ心を膨らますのは難しく時間がかかる。

あなたの代わりはどこにもいない。

自分を大切に。


僕は周りに合わせることを少しずつ身に着けてゆきたい。

今から床屋にでもいってくる。


お粗末様でございました。







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