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耳に蓋をする

  • 執筆者の写真: toshiki tobo
    toshiki tobo
  • 2021年2月18日
  • 読了時間: 1分

一人でいるときはできる限りイヤホンをしている。

していないとなんだか不安になるからだ。


外に出たとき、耳がふさがっていると

とてもソワソワしてしまう。

耳から何かが零れ落ちてしまいそうな、

そんな感覚をじわじわと感じる。

それはちょっとした恐怖にも感じる。


今、Bluetoothイヤホンを使っている。

充電が無くなりそうになるとピコピコと音がなる。

その音が聞こえるとすごくソワソワする。

この気持ち伝わるだろうか。


周りの物音、人の声、しぐさ。

そのすべてが気になってしょうがない。

この気持ちわかるだろうか。


小さなころから何も変わっていない。

この感覚は高校生の頃強くなった。

でもそれはモラトリアム特有の傾向だから

仕方のないことだと割り切っていた。


しかし、それは今も続いている。

ますますその傾向は強まるばかりだ。

この歳になってもまだモラトリアムは

続いているのだろうか。

自我が確立していないのだろうか。


時折公園のベンチに腰掛け、

自然の音や子供の笑い声を聞く。


「なんて気持ちがいいのだろう。」


社会の喧騒から離れたとき心からそう思う。


今僕は電車の座席に座っている。

隣の男性が妙にうるさい


音楽を聴いている。足で、手で、リズムを刻む。

足を組む。座席をポンポンたたく。


お願い。やめて。


お粗末様でございました。



 
 
 

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