#バスケ部のモリヤくん
- toshiki tobo
- 2021年7月24日
- 読了時間: 3分
僕の交友関係はおもに幼馴染や高校の同級生、
あとは大学時代のバイト先の方々で構成されている。
当時仲良かった人との関係が続いている場合もあれば
そうでない場合もある。
高校の同級生はまさにそう。
そうでない場合の方が多いかもしれない。
在学時代、同じクラスになったことがなければ、
一言も話したこともない人とひょんなことから再会し、
新たな友人としてスタートすることが多い。
何度もこの備忘録で言葉にしているけども
僕は今を生きる、今に全力の人がとにかく大好きだ。
一生懸命になれることほどかっこいいことはない。
いくつになってもキラキラし続けることは
大いに可能だと、そう思っている。
高校の同級生りゅーちゃんが以前会ったときに
「今度はモリヤも誘おうよ」と言ってくれた。
モリヤくんは学生時代、バスケ部のキャプテンだった。
僕は文系で書道部、彼は理系、接点はまるでない。
だから話すことは全くなかった。
でも幾人か共通の友達がいてよく噂は耳にしていた。
優秀な彼は国立大学を卒業した後銀行に就職した。
しかし、昨年か一昨年に、銀行をすぐにやめ、
今は違うお仕事をしていることを人づてに聞いた。
僕の通っていた高校のバスケ部は県の強化指定校に選ばれ
とても優秀な人ばかりが集まっていた。
それは選手としての実力だけでなく学力の面でもだ。
バスケ部のみんなは誰よりも長く学校にいた。
体育感からボールの音が常に聞こえるほどだった。
バスケ部に所属することは、
よほどの忍耐力がなければ難しいと思っていた。
そんな環境下でキャプテンを務めていた彼が
あっさりと仕事を辞めていたことに驚いた。
今回彼とはじめて話して分かった。
「この人は社会の本流とは違うところで生きる人なんだ」と。
地位とか、名声とか、肩書とか、人の評価とか、
家族とか、安定とか、媚びへつらいとか。
そういうことと距離をとりたい人なんだと思った。
話しているときの彼はとてもきらきらしていた。
好きなこと、やりたいことが、すんなり口からでてきた。
なんてことないことで無邪気に笑える人。
高校の同級生に会っていつも思う。
みんな宝石のように光を放っている。
自分の「好き」が明確で、淀みない真っすぐな瞳には
常に未来と希望でいっぱいなんだ。
先生には嫌われてばかりだったけど
あの高校で僕もみんなと過ごせたことは
何ごとにもかえ難い誇りだ。
りゅーちゃん、ありがとう。
夏休みは続いてゆくね。
今日も遊びに来てくれてありがとう。
夢や希望という言葉を使うことに
恥ずかしさを感じない歳になった。
それらがいかに大切なものかを
身に沁みて理解しているからだと思う。
嘲笑ってはいけない。
本当に何もなくなってしまうから。
瞳はいつも輝きでいっぱいにしておこう。
それでは、また明日。
お粗末様でございました。

Comments